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Channel: ピースのAMEBLO CANTABILE
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あやしい彼女 感想

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【수상한 그녀】

自分のやりたいことが出来なかったと常に娘のせいにしていた73歳の老女が
お母さんが居なくても困らないから自分の好きなように生きろと怒られ家出。
その途中、不思議な写真館に迷い込んだことで20歳に若返り
今までできなかったことをやり青春を取り戻す映画。

【出演】
多部未華子 倍賞美津子 小林聡美 北村匠海 志賀廣太郎 金井克子 要潤 野村周平

若返るカツ

韓国映画のリメイク版として制作されたようですが最初の15分くらいはかなり苦痛だった。

見るのをやめようかと思うくらいつまらなかったのですが
多部未華子が出てくるまで我慢と思って何とか踏ん張ったかいがあり
そこから徐々に面白くなっていったのでよかったです。

冒頭は口の悪い婆さんカツの日常生活が延々と流れてるだけで
本当に後一歩で停止ボタンを押すところだった。
全体を見渡せばあの部分の中にある親子の喧嘩は必要なんだけど
あそこだけはものすごくつまらなく感じてしまう。

それでも多部未華子が登場してからは一気にコメディ感が出ていたし、あの子の顔芸は健在。

お風呂で失神するカツ

表情が豊かで見ていて面白かったですし
しぐさは婆のままで体は動ける若者になったためはしゃぎまくってるのが可愛かった。

多部未華子の魅力って何なんでしょうね。
飛っきりの美人という訳じゃないけど、ブスという訳でもない。
かといって可愛いかと言われりゃそうじゃないし、何とも不思議な存在。

俺は好き。
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話戻して、せっかく丈夫な体に戻ったんだからと青春をやり直そうと努力するのですが
思考や喋り方は年寄りなのでオードリーヘップバーンみたいなかっこうや髪形に。
やはり見た目が若返ったとしても73歳ですからね。

あやしい彼女の多部未華子

現代風じゃないけどそれが妙におしゃれで溶け込んでいたのもよかったな。

何よりカツはセツコという名前に変えて孫のバンドに参加して青春を謳歌しようとするのですが
過去を思い出して泣きながら歌うシーンはグッときました。

戦後、昭和という怒涛の時代を生き抜き73年の経験を積んできた20歳の女の子という
他にはいない魅力を持ち、すべての思いがこもった歌のシーンは最高。
あの回想シーンはクレしんの大人帝国を彷彿とさせるいいシーンだった。

娘の幸恵を育てるためにずっと頑張ってきたんだなと。

それにあの時代を精一杯生き抜いた人の話の中で
スカイツリーが見える家に住んでいるのが印象的でした。

韓国が本家なのですがこの辺をどう描いたんでしょうね。
まああの国も一気に発展していったので同じような感じではあるだろうけど
他の国のリメイク版もあるとのことなので、そこをどう描いてるのかも気になるところです。

ただ、ラストのフェスの演奏で客にコールを求めた意味が分からなかった。

このフェスの為に作った曲なのにヘイ!とコールを求められても
初めて聞くオリジナル曲なんだから客はレスポンスできないでしょ。

ああいったコールってその人たちのファンが集まった時のライブでしかできないことだと。
その辺がちょっと気になりました。

その曲も音外れてんじゃない?って思うほど半音が多すぎて
そこまでかっこいいとは思わなかったし。

そしてあの輸血のシーン。

孫の翼が事故にあい輸血をしなきゃいけないんだけどRH-という特殊な血液型。
同じなのは若返った婆さんだけなんだけど、血を抜くと年寄りに戻っちゃうんですよね。

一刻を争う輸血のシーンなのに幼馴染のじいさん二郎が手術室からえらい遠いところまで連れ出し
年寄りに戻っちゃうけど本当にいいのか?と諭したり
娘の幸恵もその20歳のセツコが若返った自分の母親カツだと気づき
今までの思いを吐き出し感謝を伝えるんだけど会話シーンもえらい長い。

いや、あんたらの息子・孫が死にかけてるのに何を悠長にしてんの!?って。

その辺にやきもきしながら見ていたんだけどお母さんは好きな人生を歩んでと娘が言った時
寸分たがわずこの人生を生きるよ、そしたらまたお前のお母さんになれる
そう娘に告げた時、思わず涙が・・・

あそこのシーンはちょっとグッときちゃったな。
その時だけは翼が危険な状態だってことを忘れるくらいいいシーンだった。

二郎の娘が二郎に向かって婿養子のくせにといちいち言うのが面白いし
幸恵に二郎があの子がさっちゃんのお母さんなんだ、かっちゃんなんだよと力説すると
神妙な面持ちで手を取りおじさん、病院いこ、脳の検査受けよと言ったのに爆笑。

あの時の小林聡美の演技は素晴らしかったね。
何とも言えない悲しみ、ついに来てしまったかと悟ったようなセリフ回しに吹きました。

夏祭りのくじ引きの箱が真実の口になっていたり、階段でジェラートを食べている女性
二郎が乗っていたバイクがベスパなど、ところどころにローマの休日が入っていたし
二郎がその写真館に行って若返り、2人最後ベスパに乗って
また青春を取り戻しに行ったのは良かった。

ローマの休日をまた見たくなる映画でした。
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