【秒速5センチメートル】
惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を
桜花抄、コスモナウト、秒速5センチメートルという短編3話の連作構成で描く
新海誠のアニメーション映画。
新海誠の名前借りしたけどこれは嫌い!!!
この映画は3部作に分かれていて桜花抄では小学生時代~中学生時代
コスモナウトで高校生時代、秒速5センチメートルで社会人時代を描いているのですが
結局、くっつかないまま別々の人生を歩むって何なんだよ。
そんなの見たくなかったわ!
まず小学生時代にお互い東京の学校へ転校してきて
貴樹と明里は出会い惹かれあうも卒業と同時に明里が栃木に転校。
会えない期間が続くも手紙でやり取りし、貴樹も途中、鹿児島への転校が決まったため
さらに遠くなるため明里に会いに行く決意をするんです。
携帯もない時代に雪の降る中、電車を乗り継ぎ栃木に向かうのですが
大雪のせいで遅延しまくり、約束の時間を4時間以上遅れるも
駅には待ちくたびれて寝ている明里の姿が。
そこで持ってきていた手作り弁当を2人で食べ、手紙で話していた桜の木の下でキスをし
帰れなくなったため畑の横の小屋で一夜を過ごし帰郷。
ここまでは純愛で凄いよかったんです。
雪での遅延とはいえ、長時間待ち続けた明里もいい子だし
貴樹も携帯のない時代、不安になりながらも彼女のため会いに行くなんて。
こりゃ期待が持てるわなんて思いながら見ていたら
次の高校生時代を描いたコスモナウトではメールを打とうとするも消してしまう日々が続き
鹿児島と栃木という学生にとってはあまりにも遠く離れた土地のせいか
手紙でのやり取りも疎遠になっていって・・・
結局、大人になって日々を過ごしていき
彼女は別の男性と結婚することが決まってそのまま終了。
なんなん!?って思いましたよ。
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何が嫌って貴樹のやる気のなさがムカつく。
中学時代に雪の降る中、栃木まで向かった気力はいったいどこいったんだよ。
あまりにも会えない時間が長すぎて好きという気持ちが薄れたせいなのか知らないけど
なぜメールも手紙も送らないって結論に至るんだ。
かといって、全く興味がなくなったとか言うわけではなく
進学だって東京の大学を選んでるところを見ても明里のことを意識したものだろうし
それを見てもいったい何がしたいのかさっぱり。
高校時代、貴樹のことを好きになった花苗に対して中途半端な優しさを見せたり
社会人になって違う女と3年付き合ったにもかかわらず
その子から1000回メールしても心は1センチくらいしか近づけなかったといわれる始末。
ずっと心の中に明里がいたはずなのに、一切行動に起こさずだらだらと時間だけが過ぎていって
結局、明里は貴樹への想いを断ち切り、別の男性と恋をして結婚という結論に。
もう寝取られた感がエグくて俺はこの映画好きじゃないわ。
この監督は君の名は。の監督なのですがこういった物語が好きなのかね?
寝取られじゃないけどすれ違い的なやつ。
この映画の大衆向けバージョンが君の名は。のような気がしました。
あれもだんだん記憶がなくなっていって、想いが薄れていくもどこかで引っかかっていて
最後、偶然すれ違いお互いのことを思い出すって話ですが
こちらも最後、偶然すれ違うのですがそのまま過ぎていってしまい終了というパターンだし
東京と田舎の学生がやがて大人になるところや宇宙が関わってるとこなど似た部分が。
検索して見たらやはりこの終わり方は非難轟々だったので
それを君の名は。で救済したって感じかな?
この映画を見た後にあらためて思ったのは
君の名は。も最後はすれ違いにして終わろうとした感じがあったのかなとも。
それを大衆向けだから何とかくっつけてくださいと言われしぶしぶ・・・
そんな様な気もしました。
この主人公貴樹のせいで明里もそうだけど花苗や水野など色々な人を傷つけてしまってるし
明里も明里でなぜ好きだったらもっと積極的に行かなかったのかという思いもあり
後味の悪い映画だったなと思います。
正直、こんな嫌な思いをするんだったら見るんじゃなかったと思うくらい。
後、転勤も嫌い。
親の都合というか、会社の都合のせいでどれだけの子供が犠牲になってるか。
地産地消じゃないけど、そこの地域で雇って移動させるなよって思う。
よっぽど会社の利益になるとかだったら分からんでもないけど
無駄な移動のせいでその家族に迷惑をかけるんだったらやめろよって。
この映画では転勤による犠牲で2人はこうなっちゃったんだし。
もし近くにいてそのまま大人になっていたらと思うと・・・
この映画の悪は転勤と監督だな。
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